膝関節が専門の院長が答える再生医療Q&A
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Q
APSW療法で変形性関節症は治りますか?
AAPSW療法も関節の痛みや炎症を改善することを目的とした治療です。
炎症を抑えることで、関節内での軟骨破壊や環境の悪化を防ぐことが期待されます。
現状では、最新鋭のAPSW療法ではiPS細胞移植手術のように擦り減ってしまった軟骨の再生というところまでは難しいのではないかと考えられております。
しかし、炎症が関節でくすぶっている状態では、軟骨の擦り減りは徐々に進行してしまいます。
変形性関節症を治すというよりは炎症と進行を食い止める治療法と考えて頂くのが良いかと思います。 -
Q
APS療法やAPSW療法による痛みの緩和の効果はどのくらい続きますか?
A海外の治療報告によれば、APSを1回注射後、約2年間までは効果が継続している報告があります。
しかしながら、全ての人に効くとは限らず、しっかり効く方は全体の7割程度のようです。
関節の軟骨や炎症の状態、血液中の善玉タンパク質の質や量などの問題が関係するためと考えられます。
APSW療法では集束型体外衝撃波を併用するために、APS療法と比べると長時間効果を持続しやすくなっています。 -
Q
APS療法は再生医療なのですか?
AAPS療法は細胞を使った治療になるため、再生医療にあたります。
再生医療は再生医療法に基づき、厚生省に所定の手続きが必要になります。
藤沢駅前順リハビリ整形外科は厚生省の厳しい審査を通過し、厚生省にAPS療法の許可を得ています。 -
Q
APSW療法というのも再生医療に含まれますか?
A細胞が含まれていないため、厚生労働省が定義する再生医療には該当しませんが、細胞自体が働くのではなく、細胞内にある成長因子が主に効果を発揮します。
再生医療の認可が通っているAPSと比べてそれ以上に効果が出る場合も多々あります。 -
Q
APS療法とAPS-FD療法はどっちが良いのですか?
A患者様次第でどちらを選ばれても大差はございません。
当院ではどちらの治療も受けて頂くことが可能です。
最近の研究では、効果に大きな差は出ていないという報告があります。APSW APS メリット 注射後の痛みはほとんどない
複数回まとめて打てるので効きやすい
長期に渡り効果的採血当日に治療が受けられる
比較的早期にぶり返す可能性ありデメリット 採血しても治療が約3週間後になる 注射後の痛みが強い APSWの方が、注射後の痛みが少ない点ではAPSよりは優れていますが、
採血当日に治療を受けられないデメリットはあります。 -
Q
APSW療法を受けた後にリハビリを行った方がよいのですか?
Aはい、行って頂いた方が良いです。
リハビリといっても、温熱療法などの物理療法ではありません。
理学療法士が一対一で行う運動器リハビリテーションになります。
どのような関節痛みの治療法においても、このリハビリを併用することで治療効果がより高まり継続効果が出やすいという報告がされています。
自費診療のみ行っている医療機関や理学療法士が在籍していないもしくは少人数の整形外科では、せっかく高額の自費治療を行っても十分なリハビリを受けられない可能性があります。
自費診療のみ行っている医療機関で再生医療を受けて、藤沢駅前順リハビリ整形外科でリハビリを行うことも可能です。
ただ、効果が不十分だった場合に、果たして再生医療だったのか、リハビリの効果の問題だったのかが十分検証できないため、再生医療とリハビリは同じ医療機関で行っていただく事を強くお勧め致します。 -
Q
APSW療法が受けられるのは膝関節だけですか?
Aいいえ。
藤沢駅前順リハビリ整形外科では、ほとんどの関節や関節の外の筋肉や腱にも注射可能です。
これは、藤沢駅前順リハビリ整形外科が再生医療として、「関節内」と「筋・腱」の2つの項目で厚生省の厳正な審査をクリアし許可をもらっているためです。
なぜ、股関節や肩関節などに注射をしていない医療機関があるかというと、私はエコーを日常診療で使いこなす整形外科医がまだまだ圧倒的に少ないからだと思います。
藤沢駅前順リハビリ整形外科では院長の私が年間2000件以上のエコーを使ってでの筋膜リリース注射(ハイドロリリース)を行っている実績を持っています。
従いまして、全身の関節や筋・腱にエコーを使って1ミリ単位でピンポイントに注射することができます。
藤沢駅前順リハビリ整形外科では、膝関節に限定することなく、全身の関節や筋・腱に再生医療を検討したいという方をお待ちしております。 -
Q
同じ再生医療なら費用が安いところで受けたいのですが?
A同じ治療法ならなるべく安いところで受けたい、これは私も同感です。
しかし、費用だけで選んではいけない理由が3点あります。
①エコーを使った注射
もし他の医療機関で注射を検討されている場合、その医療機関の医師は注射時にエコーを使いますか?
膝にしか注射を行っていない医療機関はまずエコーは使わないと思います。
膝に特化しているのは、膝は関節が皮膚から浅くエコーを使わなくても関節外(関節と皮膚の間の皮下組織)に比較的漏れにくいからです。
しかし、エコーを使わないと関節外に漏れる確率は確実に上がります。
せっかく数十万円も掛かった注射が関節外に漏れたら効くものも一切効かなくなります。
APSW療法のいずれも、藤沢駅前順リハビリ整形外科では必ずエコーを使った注射をお勧めしております。
当院では、院長の私が年間2000件以上のエコーを使った注射を行っているため、エコーで全身のほとんどの関節にほぼ漏れることなくピンポイントで注射が可能です。
②理学療法士のリハビリ
こちらも同時並行で行えた方が、注射の効果がより上がり、長期間維持できると考えられています。
注射を打ちながら、その注射時の状態を把握している整形外科での理学療法士のリハビリが大変お勧めです。
従って、理学療法士のリハビリが受けられる整形外科での注射をお勧めします。
③保険診療で物理療法や薬物療法も同時に行う
物理療法では超音波治療器
薬物療法では炎症を強力に抑える変形性関節症専用の湿布や飲み薬
これらを同時並行で行える医療機関では自費注射を単独で行った場合よりも早く治療効果が得られ、より長期間において注射の効果が持続する可能性が高いと考えられます。
藤沢駅前順リハビリ整形外科では、上記3つともクリアできている、整形外科になります。
理学療法士も多数在籍しており、注射後に頻繁なリハビリにも対応可能です。 -
Q
APSW療法はどこかをメスで切ったりする治療になりますか?
Aいいえ。一切メスなどは使わず。
採血と患部への注射、体外衝撃波を患部に当てるだけです。
患者様が受ける医療行為は、普段受けるような採血とヒアルロン酸注射とあまり変わりません。
もちろん、手術のように入院したり、全身麻酔をしたりなどの必要はありません。
※ちなみに他の自費治療は下記のようになります。
APSW療法:採血+患部への注射。採血から治療まで3週間程度待つ必要があり。
脂肪幹細胞注射:腹部などを局所麻酔を行い脂肪組織を一部吸引する必要がある。
脂肪組織摘出から治療まで6週間程度待つ必要があり。 -
Q
APSW療法の後は効果がどのくらいで現れますか?
A個人差はありますが、注射後1週間程度で効果を実感する方が多いです。
注射後3カ月程度はゆっくり効いてくるのに個人差があります。 -
Q
APSW療法の後に注意することや副作用などはありますか?
A個人差がありますが、特にAPSW療法後に6割程度に痛みや腫れぼったさや、違和感を感じやすいです。
この場合は、患部を冷やして安静にして頂くと、数日で改善します。
もし、1週間以上続く場合は藤沢駅前順リハビリ整形外科にご連絡を下さい。
APSW療法に関してはAPS療法と比べると痛みなどの副作用は2%程度と顕著に少なくなっています。 -
Q
APSW療法の後は通常通りに活動して良いのでしょうか?
AAPSW療法後14日間はスポーツなどの運動や遠出といった活動を最小限にし、治療前より活発にしないことが推奨されます。
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Q
高齢ですが、APSW療法を受けることはできますか?
Aはい、受けるができます。
APSW療法は体に負担の少ない治療のため、全身麻酔での手術が不安なご高齢な方でも受けることが可能です。 -
Q
なぜAPSW療法は自費診療なのですか?
Aさまざまな治療法が海外ではすでに数年以上も前に有効性は証明されているけれど、国内での有効性を確認する臨床試験だけでなく厚生労働省が保険診療として認めるまで、非常に長く時間が掛かかるために、健康保険が使えないという治療法は実はとても多く存在し、再生医療ます。
ちなみに、日本の整形外科医療でここ数十年間、保険適応に新たになった治療法は実はほとんどありません。
例えば、体外衝撃波治療は「難治性の足底筋膜炎」に2012年に保険適応になりましたが、その他の部位に効果があることは過去に多くの整形外科医が実証・報告していますが10年以上経った今も新たに保険適応になった整形外科疾患は増えておりません。
日本は医療費の削減が課題になっており、1割負担が2割負担になったりなど、患者様の負担をむしろ増やそうという動きを取っている中で、保険診療と比べても高額に当たる再生医療が新たに保険適応になる可能性は極めて低いと考えています。
藤沢駅前順リハビリ整形外科では保険診療にとらわれず、患者様にとって有益な治療法であれば、たとえ保険適応外の治療法でもご提供したいという思いから、APSW療法を導入しています。
手術を避けたい、なかなか入院できない、でも痛みを取りたいという方に治療法の選択肢の一つとなれば幸いです。 -
Q
APSW療法はクレジットカードは使えますか?
A各種クレジットカード(VISA、Master、JCB、アメックス)が使用可能です
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Q
APSW療法は高額医療費や医療費控除の対象になりますか?
A残念ながら、自由診療のため高額療養費の対象にはなりません。
しかしながら、治療を目的としているため、医療費控除の対象となる可能性はあります。
一度、お住まいの所轄の税務署にご確認下さい。
当院でも医療費控除に必要な領収書を発行しています。 -
Q
脂肪幹細胞治療はAPS療法やAPS-FD療法と比べて効果はいかがなのでしょうか?
A脂肪幹細胞治療もとても良い再生医療かと思います。
実際に、治療後に軟骨が増えたという報告も多々あります。
藤沢駅前順リハビリ整形外科でも2022年末~2023年年始頃の導入を目指して調整しております。
APSW療法が数万円程度にくらべ、脂肪幹細胞治療は医療機関によっては300万円以上するケースもございます。
APSW療法や脂肪幹細胞治療を併用することで、より相乗効果を目指せます。
ただ、コストパフォーマンスで考えると、脂肪幹細胞治療はAPSW療法の5倍程度の効果を期待してしまいますが、そこまでは及ばないようです。
松竹梅でいうと、下記の通りです。
松:脂肪幹細胞 ~数百万円
竹:APSW療法 数十万円~
梅:集束型体外衝撃波 数万円
個人的な見解からお話しすると、コストパフォーマンス的にも梅がとてもお勧めです。
関節注射は正しい部位に注入されないと、十分な効果が発揮されません。
当院では全例、超音波検査機でのピンポイント注射は当院オリジナル 、傷んだ部位にミリ単位で正確に注射します。
※注射の痛みが苦手な方は局所麻酔を皮下に打って痛みのない注射も可能です。 -
Q
再生医療の費用が高くてなかなか手が出せないのですがどうすれば良いでしょうか?
Aおっしゃる通り、整形外科医療の中でも、再生医療は保険適応外で、人工関節置換術と比べても高い治療費が掛かります。
なかなか手が出せないという方に、耳より情報です。
実は、最近再生医療と並んで注目されている治療法があります。
それが・・・
集束型体外衝撃波治療です。拡散型ではありません。集束型です。
この2つは似ているようで全く違う機械になります。
集束型の体外衝撃波には強い組織修復の力があります。
例えば、骨壊死が治ったり、半月板損傷が修復したりと、再生医療ほどではありませんが、再生医療の次の選択肢としてはとても良い治療法だと思っています。