hydroreleaseハイドロリリース専門外来(筋膜リリース注射、ファシア)

膝関節が専門の院長が答える再生医療Q&A

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)は痛いですか?

    A

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)は首など部位によっては多少痛いですが、かなり個人差があります。
    ハイドロリリースの経験の少ない医師はやや太めの針を使います。
    これは針が太い方が超音波検査機でしっかり針が見やすく針先がどこにいるのか確認しやすいからです。
    私も最初はそうでしたが、痛みが強くリピーターが少なかったため、最大限まで細い針に変更したところ、針の痛みについてのご不満は大幅に減りました。
    しかし、当院ほどの針の細さになると、簡単に皮膚の表面や皮膚の下で針が曲がるため、超音波検査の画面で針先を見失いやすく、経験が少ない医師には難しいかと考えております。
    当院の細い針であれば、肩こりの強い方は痛みよりも、ハイドロリリース中に剥がされる感覚が「気持ち良い」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)の副作用はありますか?

    A

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)は基本的に生理食塩水という点滴で血管に入れても問題ない注射液です。
    したがって、生理食塩水自体での副作用はほぼないと言って良いです。
    上げられるとすると重大なものから5つになるかと思います。

    1.局所麻酔剤による副作用
    保険適応で行う場合は、少量の局所麻酔剤を混ぜないと保険適応できません。
    藤沢駅前順リハビリ整形外科ではこの局所麻酔剤の量はかなり微量で、気にするほどではありません。
    しかし、医療機関によっては生理食塩水と局所麻酔剤が半々にしているところもあるようです。
    局所麻酔剤の量が多いと、例えば血管に誤って注入してしまった場合、局所麻酔中毒を起こし、最悪心臓が止まってしまうという事故がとても稀ですが可能性としてはあります。
    昔から整形外科医の腰の注射といえば、トリガーポイント注射でしたが、これはエコーも見ずに局所麻酔剤を打つ方法なので、太い血管の近くでは絶対できない治療ですし、私は最近はエコーを見ないで注射は安全性の面で怖くてしなくなりました。

    2.気胸
    気胸とは肺に穴が空き、肺と胸郭(肋骨で覆われた空間)に空気が漏れ出てしまい、最悪呼吸困難になる緊急性の高い病気です。
    針を使う治療などでは、ごく稀に肺を刺してしまうことがあります。
    特に肩こりや五十肩に対して、ハイドロリリースを行う際に痩せていて筋肉が薄く肺が近い方、脂肪が厚く筋層が見えにくい方などは、針の操作をいつも以上に丁寧にしないと針先を見誤って気胸を起こす危険性があります。
    私はこれまで数万回この注射を行っており、今まで一度も危ないと思ったことがありません。
    それは、肺の近くを刺す場合は、常に針先から目を離さない、針が見にくい場合は針の延長線の先が肋骨になること確認して慎重にさしているので例え思いのほか刺しすぎても肋骨に当たって止まるので問題ありません。
    これを医師本人が意識しているのとしていないので、刺された場合のリスクがあまりにも違うと考えています。

    3.神経障害
    筋肉の近くには必ず大小の神経が走っています。
    細い神経を刺すことはまずありませんが、太い神経を誤って刺してしまう危険性はあります。
    従って、解剖的に太い神経があるような部位の近くを刺す時は、より慎重に刺すことを心掛けています。
    注射する医師は整形外科専門医であることはもちろん、日ごろから手術ではメスを入れてこなかったような部位の筋肉や神経などの構造を解剖学書や理学療法士とともに勉強する姿勢を持っていることが大事です。

    4.血管障害
    皮下や筋膜には血管が豊富に張り巡らされているため、注射後の内出血はとても多いです。
    血液がさらさらになる薬を服用している方は10分程度圧迫止血を勧めますが、それ以外の方も5分程度注射部位を1本指でグッと強く圧迫しておくと内出血は最小限で済みます。
    内出血は見た目は派手ですが、まず跡も残らず数週間もすれば消えますのでご安心下さい。血の塊となって瘢痕化することはかなり稀です。

    5.注射部位の腫れ・痛み
    注射したところが、一時的に生理食塩水により膨らみます。
    これも1日程度で吸収され平らになってくるので、ご安心ください。
    稀に、注射後に比較的強い痛みが続く方がいらっしゃいますが、多くは1週間以内に軽快します。
    失敗ではなく全く同じ部位の症状で全く同じところに打っても効果が個人によって大きく変わる場合がございます。

    6.注射部位の皮下感染
    過去に数万件注射をしてまいりましたが、注射後の感染は口コミで射したところが化膿したというご指摘を頂いた方(再診頂けていないため本当に化膿していたかは未確認)を除き1例も認めておらず、かなり安全性の高い注射かと考えております。
    念のため、注射をした日は、シャワー程度で入浴は避けましょう。
    以上、全体的にしっかり解剖の知識と技術が備わっていれば安全に行える注射と考えています。

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)は必ず効きますか?

    A

    ハイドロリリースは100%効きます!と言いたいところですが、一定数効かない方はいらっしゃいます。
    私は効きそうと感じた場合は、かなり良い確率で効いています。
    たまに効かない方は、そもそも私から「今回はハイドロリリースは効くかどうかわかりませんが試しにやってみますか?」とお話しした上で「効かなくても構わないから試しにやってほしい」という方がほとんどかと思います。
    経験上、触診させて頂いた時点で大体ハイドロリリースが効きそうかは見極められます。
    効いている方が多いのは口コミを見て頂くと良くわかるかと思います。
    恐らく、ハイドロリリースでこれだけ多くの方から喜びのお声を頂けたのは日本中探してもほとんどないのではないでしょうか。

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)の持続期間は?

    A

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)の持続期間ははかなりケースバイケースです。
    1回の注射だけで完全に治ってしまう方もいれば、1ケ月効いていた方、2週間効いていた方、あまり多くないですが数日や1日しか持たなかった方もいらっしゃいます。
    では、長持ちしない方は何故なのか?
    これはハイドロリリース(筋膜リリース注射)が痛みを消しているだけの対症療法になってしまっている方が多くいらっしゃいます。
    例えば、肩こりや腰痛は、そもそも肩こりや腰痛になる姿勢や筋力、柔軟性などに根本的な原因があります。
    これらの原因を解決しない限り、整体や整骨院でマッサージを受ける場合と大差ない結果となってしまいます。
    藤沢駅前順リハビリ整形外科では、原因となる姿勢や筋力・柔軟性を改善するために理学療法士がパーソナルリハビリを行うことで1人あたりの注射の回数が極端に少なく済みます。

  • Q

    なぜ、ハイドロリリース(筋膜リリース注射)をこんなに安くできるのですか?

    A

    都内の某整形外科ではハイドロリリースに4万円掛かると聞きました。
    今現在はハイドロリリースを行っている整形外科はまだまだ少ないですが、ハイドロリリース自体は整形外科医として基本的に誰でもできて、どなたにでも提供できる技術になるべき注射であると思っております。
    当院では、五十肩の患者様など繰り返しハイドロリリースが必要になる方が多くいらっしゃいます。
    ハイドロリリースを高額費用に設定してしまうと、五十肩の患者様の治療が遅れてしまうことを懸念し、最低限の費用設定とさせて頂いております。
    そのため、当院では初診患者の方も含め、多い日ですと、1日に20件以上ハイドロリリースを行っております。
    年間でのハイドロリリース件数も2000件を超えるため、経験的に効きやすい状態かそうでない状態が触診等でおおよそ把握できます。
    従ってハイドロリリースをする前におおよそどの程度効くかお伝えしてご提案することが可能です。

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)後は安静にした方がよいですか?

    A

    ハイドロリリースは筋膜などファシアを剥がし滑走性を向上させるため、安静にしていると再度組織の癒着が起こる可能性がございます。
    ハイドロリリースで剥がした部分はむしろ、積極的に動かして癒着させないことが大事になってきます。
    そのため、ハイドロリリース後は理学療法士の運動器リハビリテーションに積極的に通い、ハイドロリリースを行った患部を施術してもらったり動かすストレッチや体操を教えてもらうことを強くお勧めしております。
    その方が、ハイドロリリースの効果が持続しやすく、繰り返しハイドロリリースが必要なくなるケースもございます。
    ※遠方で通えない方は除きます

  • Q

    他の病院でも、超音波検査なしに注射をされ効きませんでした。ハイドロリリース(筋膜リリース注射)と何が違うのでしょうか?

    A

    はい、よく聞かれます。
    多くの場合、整形外科医はエコーを使わないで麻酔剤を打つトリガーポイント注射を昔から行っています。
    トリガーポイント注射の場合は、押して痛い部分を確認してその部位に打つという点ではハイドロリリースと似ています。
    しかし、ハイドロリリースと大きく異なる点は、トリガーポイント注射は超音波検査の画像を見ずに盲目的に適当な深さまで刺して打っていきます。
    偶然、筋膜に注射されればハイドロリリースと同じ効果がえられる可能性が高いです。
    しかし、トリガーポイント注射の場合、筋膜ではなく筋肉内に薬液が注入された場合、局所麻酔剤の効果が筋膜まで広がって数時間程度は局所麻酔剤の効果で痛みが緩和する程度で、数時間後には痛みがぶり返してしまう場合も少なくありません。
    ハイドロリリースでは局所麻酔剤ではなく、生理食塩水は主で、超音波検査を見ながらピンポイントで筋膜を剥がせるため、局所麻酔剤の効果を必要とせずともトリガーポイント注射以上の即効性・効果・持続時間を期待することができます。

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)はどこの医療機関で受けても効果は同じでしょうか?

    A

    いいえ、ハイドロリリース(筋膜リリース注射)はしっかりどこの筋肉がどの動きで痛みが出ているのかを同定することがとても重要になっております。
    最近は、理学療法士を雇っていない整形外科だけでなく全く畑違いの内科でもハイドロリリースハイドロリリース(筋膜リリース注射)を行っているようですが、理学療法士を雇っていない時点で私が患者なら行きません。
    内科によっては、まず整形外科医に骨・神経に異常がないか確認することを注射する大前提にしているそうです。
    それなら多少遠くてもハイドロリリースの実績のある整形外科で打ってもらった方が良いのではないでしょうか?
    正直、そのようなところは、口コミを見ていてもハイドロリリース(筋膜リリース注射)の治療効果に当たり外れが大きいようです。
    最近、筋膜リリース注射の認知度が高まりそれに便乗して、超音波検査機を使わないで注射しているのにも関わらず筋膜リリース注射と称して注射を行っている医療機関がございます。しかし、皮下脂肪や筋肉の厚さは個人差が大きいため、超音波検査機を使用しないで針先の位置を確認し筋膜に打つに正確に打つのは不可能です。効果が出ているのは、筋膜リリースの効果ではなく、局所麻酔薬の効果によるものだと思います。整形外科で昔から行われているトリガーポイント注射を、筋膜リリース注射と偽って打っている可能性がありますので、十分ご注意下さい。肩こりに注射を行う場合、トリガーポイント注射はやや太く短い針で局所麻酔薬を筋肉内に入れるため広がりにくく何ヶ所も打つ必要がありますが、筋膜リリース注射の場合は極細の長めの針で生理食塩水が筋膜に沿って比較的広範囲に広がるため当院の場合は1~2カ所打てば十分です。
    美容皮膚科の先生が見よう見まねでやっている写真がSNSに上がっていましたが、エコーなしでとても危ない角度で刺しており、気胸というとても怖い合併症になる恐れもあり、注意喚起したこともあります。
    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)を行って、痛みを取、筋肉の滑走性を改善し、理学療法士の施術と姿勢・ストレッチ指導で根本的に治していくのが、一番の完治するための近道だと思います。
    全く痛くない治療ではありませんので、色々な情報に惑わされず、しっかり実績を出している医療機関で受けてもらう、それがおススメです。

  • Q

    ハイドロリリース(筋膜リリース注射)を受けるのを避けた方がよい医療機関を教えてくだい

    A

    以下に挙げられるような医療機関は避けた方が良い(もし自分が患者ならいかない)かと思います。 ×××  口コミで実績が見えない →ハイドロリリースをたくさんやっていれば通常誰かが評価してくれるはずです。 ××× 超音波検査機を使わないで注射する →そもそもハイドロリリースではありません。 ××× 理学療法士のリハビリが受けられない →ハイドロリリースはきっかけ、根本治療には理学療法士のリハビリが必須な方が多いです。 この注射の意味を理解している先生なら、通常は理学療法士のリハビリを受けるように勧めます。 ××  整形外科医としての経験がない →筋肉を手術で実際に触っていない先生はちょっと不安です。 ただし、十分実績を出してらっしゃるペインクリニック(麻酔科)の先生も一部いらっしゃいます。